「色を武器にした、コーディネート力をUP!実践型カラー講座」無事終了
先日、4月21日に開催された「色を武器にした、コーディネート力をUP!実践型カラー講座」無事に終了いたしました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
1時間半という短い時間の中に
・カラーに関する知識や情報のインプット・アウトプットについて
・2015SS〜AWのトレンドカラー&スタイルをチェック
・2015AWのトレンドカラーを使った配色ワーク
・「似合う色」だけではないパーソナルカラーの活用・応用
と、やや内容を詰め込みすぎましたが、仕事のキャリアが長い参加者の方が多く、配色ワークもとてもスムーズでした。
講座内ではトレンドカラーやスタイルの情報収集について、そのプロセスの大切さと、社内あるいは顧客との情報の共有についてもお話ししました。
時間の関係上お話しできなかったのですが、今年のGUCCIの例がとてもいい参考になるのでこちらでご紹介します。
今年のコレクションの画像です。ショーの流れ通りに画像を集めてみました。
Follow Color Conscious Charites’s board 2015SS GUCCI on Pinterest.
トレンドのホワイトからはじまり、ファー、スエード、デニム、ボヘミアンテイスト、和柄、ミリタリー…と多彩なトレンドをすべてGUCCIらしくおさえているのがわかります。
しかも多彩なトレンドスタイルでありながら、カラー、アイテムのコーディネートが実によく考えられていて、それぞれのアイテムの着回しがイメージできるような構成になっています。
多様化するトレンドを「GUCCI」というブランドらしく表現し、バリエーション豊かなコーディネートで楽しめるよう商品構成もされているのがわかります。
「トレンドも楽しみたいけれど、私らしさは大切にしたい。毎日の気分やシチュエーションに合わせて色んな自分を表現したい」
そんなイマドキの私たちがとても共感できるのがこのGUCCIのコレクションだと思います。(お値段はなかなか共感できませんが…笑)
わたしが、今、ファッションのカラーを考える上で大切な事は「ストーリー」と「編集力」だと思っています。
トレンドの情報は加味しつつも、商品を企画、デザイン、販売する上で「なぜこの色なのか」「なぜこの色の組み合わせなのか」、語れるストーリーが大切だと思います。
シーズンごとの商品企画、デザインのプロセスを大切にしていれば、自ずとストーリーは生まれてくると思います。
そしてその商品や商品にまつわる情報を、カラー、アイテム、スタイル、売り場、顧客…あらゆる視点で編集し発信すること。
この部分のお話はそれぞれとても長くなりそうなので、また別の機会にご紹介したいと思います。
また、色のイメージ、印象は日々アップデートされています。例えばここしばらく注目されているカラーの1つに「ブルー系」特に「ネイビー」が挙げられます。
「信頼感」「落ち着き」「フォーマル」な印象のネイビーも、そのイメージはより表情豊かになっています。
スポーティーなネイビー、セクシーなネイビー、ゴージャスなネイビー、カジュアルなネイビー、攻撃的なネイビー…。
今までと違う魅力を感じるネイビーだからこそ、これだけ注目が集まっているのかも知れません。
同じくホワイトも今まで以上に色んなイメージを受け取ることができる色として、その新鮮な魅力に人気が集まっているのでしょう。
ファッションのスタイルも「ミックス」と言われて久しいですが、今までの印象と真逆だったり、相反するものがキーワードになっているのも今の特徴のひとつだと言えます。
例えばパーソナルカラーに基づいたイメージもそう。すべてがすべて「パーソナルカラーの何タイプ」にまとめると、確かに色にまとまり感はあるかもしれないけれど「おしゃれ」なのかどうかは疑問です。
現に悲しいかな、「パーソナルカラリストにおしゃれな人は少ない」とよく言われます。(涙)
色を合わせすぎるのは、過去は良かったかも知れませんが、今の「おしゃれ」からはすこしズレているのかも知れません。
例えば、簡単なハズし方として、「元気、明るい、キュート」な「スプリング」のイメージに、クロスするイメージの大人っぽく、クールでカッコイイ「ウインター」の色や要素を足してみたり、落ち着きと暖かみ、渋みのある「オータム」に、エレガント、やわらかさのある「サマー」の色や要素を足してみたり…。
このお話も長くなりそうなので、また次の機会にゆっくり書かせていただきます。
ファッションカラーセミナー、カラー講習をお考えの方へ
ファッションに色彩&パーソナルカラーを仕事に活用したい方へ
スキルアップ、売り上げアップを目指すカラリストの方へ
あなたに似合う色、なりたい自分にふさわしい色を知りたい方へ