「何色が売れるのか」ではなく「何色を売りたいのか」という視点

昨日は東京ビッグサイトで開催されている「インターナショナル・ファッション・フェア」「ファッション・ビジネス・ソリューション」に行ってきました。

寒さと雨のせいもあってか、残念ながらいつもより会場の熱気はトーンダウン気味でしたが、靴、小物、ストールなどの小物やパーツの出展は充実しており、市場と同じく似た感じの服が多い中、個性とこだわりのあるブランドは少数ながら目立っていました。

10942647_649582201812988_6334782634050408922_n併催されている「ファッション・ビジネス・ソリューション」にはわたしも所属するNPO日本パーソナルカラー協会も出展し、こちらのブースでは、パーソナルカラーに関する色彩調査アンケートを実施しておりとても賑わっていました。

ファッションビジネスに関わる方々の色彩、カラーへの関心は、トレンドの情報を含め、非常に高いことを実感しますが、それを製品作りや店作り、接客にどのように活用いただくか、今後その具体例を示すことが我々カラーのプロの課題だと思います。

↑画像は日本パーソナルカラー協会のFBページよりお借りしました。

 

10922851_649582225146319_2715999132956060235_n神戸からお越し下さったアパレルメーカー株式会社イグルスの金田常務(センター)と協会の真田理事(右)と。

→こちらも画像は日本パーソナルカラー協会のFBページよりお借りしました。 

 

 

 

15時からは金田常務と2016年春夏のトレンドについてのセミナーを聴講。

 

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テーマは「2016年春夏」デザインはどこに向かうのか?

WGSNの浅沼小優氏の解説で、2016年春夏の大きなテーマと4つのスタイルについてのセミナーは、立ち見が多数出るほどの盛況ぶりでした。

アートや建築の新しいデザインやスタイルから流れをくみとったファッションスタイルとそのキーカラーについて、ビジュアルや

動画を交えてわかりやすく解説されていましたが、これらはあくまでもインスピレーションやヒントにつながるものであり、年々多様化と複雑化するトレンド情報の扱いは、より「独自性に基づいた情報発信」が目指されるところだと思います。

企業の規模、大小に関わらず、トレンドの情報を見聞きした上で、自社の商品は「誰が着るのか」という理想の顧客を再考し、「何を作り」「何色を売るのか」という独自トレンドスタイルを発信することが本当の差別化につながると思います。

仕事柄「次シーズンは何色がきますか?」「今季は何色が売れていますか?」というような質問をよくされます。もちろん「今後、売れる色」「今、売れている色」も気になるところですが、我が社は「何色を売りたいのか」という視点で考えてみてはいかがでしょう?

情報過多な今、どうしても外に「答え」や「方法」を求めてしまいがちですが、自社にしかできないデザイン、カラー、スタイル、売り方をもう一度見直してみてはいかがでしょう?そこに本当の「強み」があると思います。

どこの店頭をのぞいても、同じような商品が並んでいる中、価格で比較している現状にわたしたちもお客様も飽き飽きしていますよね。

 

トレンドカラー講習やカラーに関する研修をお考えの方へ

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自社のトレンドカラーを発信したいとお考えの方もぜひお問い合わせください

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