「書く」仕事
ライティング、「書く」仕事をしたいという相談をよく受けますが、すでにカラリストや起業家として仕事をしている方で、自分の仕事の分野のことを書きたいのであれば、もう少し具体的にどんな媒体で何を書きたいのかを明確にされるといいと思います。
例えばカラリスト、カラーコーディネーターの方であれば
「40代ターゲットの女性誌でカラーとファッションについて書きたい」
「住宅メーカーのwebサイトでカラーとインテリアについて書きたい」
「キュレーションサイトでパーソナルカラーとメイク、コスメ情報について書きたい」
などなど
なぜ「書く」仕事をしたいですか?
仕事のアプローチをする際も「なんでもやりますので、ライティングの仕事ください」より、「この媒体でこういうことを書きたいので、書かせてください」とはっきり告げた方が受注もしやすいと思います。
ただ、ネット媒体が増えた今、ライター募集もものすごく増えて、その分以前より仕事のハードルも低くなりましたが、ギャランティーも低くなっています。1記事 数千円なんていうのもごく当たり前ですし、1記事 500円なんていうのもよく見かけます。
単純にお金を稼ぐ、と考えると本職に専念した方がいいかもしれませんし、自分のキャリア、実績と考えればギャランティーに関わらずやった方がいいかもしれません。
「書く」仕事を通して何を得たいか、何を目的にしているかによって、考え方は人それぞれだと思います。
わたしも書く仕事をもっとやりたいと思っています。それは、自分の仕事である「カラーやパーソナルカラーをビジネスにもっと役立ててほしい」という想いの他に、「書く」という仕事をすることで、自分も考えたり、学んだりすることができるからです。
また「伝える技術」を上げたいという想いもあります。
こうしてブログを書いたり自分でサイトを作っているのも、もちろん同じ理由です。
わたしに限らず、ブログやサイトを持っている方は自分の仕事を多くの人に知ってほしい、自分が何を考え、なぜこの仕事をしているのかを伝えたいはずです。
そうであれば、書く仕事を探すのに時間をかけるよりも、自分のブログやサイトで「書く」ことに力を入れるべきでしょう。
それも「書く仕事」のひとつですから。
あなたのアイデンティティーはどこにありますか?
カラリストやカラーコーディネーターは仕事の場面が様々です。人前で講師をする、検定受験用の指導をする、カラーデザインをする、テキストを作成する、ビジュアルを作る、エンドユーザーと接する、企業と接する…なかなかオールマイティーにどれもこなせる人はいないと思います。
カラリストとしてどれも極められていないのに、また違う分野に手を出すのはあまりおすすめしません。
まずカラリスト、カラーコーディネーターとして、自分にしかできない何かを深く追求してから「書く」仕事を手がけても遅くありません。むしろ、そういう人の文章を読みたいと、誰もが思っています。
例えば、美容師さんでコミュニケーションのことばかり勉強していて、会話はスムーズで心地いいけど、技術はまだまだで仕上がりが満足できない、とか、オーナーシェフだけど、タレントとしてバラエティ番組ばかり出て、レストランに行ってみたら料理もサービスもイマイチだった、とか。
こういうプロをどう思いますか?
まずはプロとして本業をしっかり磨いてから、次のステップに進めばいいのです。
本業をしっかりやっていれば、自分でも思ってもないような素晴らしい仕事が目の前に用意されることもあるかも知れません。
と、偉そうに書いていますが、わたしもそう自分に言い聞かせています。(笑)
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