毎日、Googleアラートから「パーソナルカラー」というキーワードで、色々なサイトや記事が送られてきます。

その中でよく見かけるのが「パーソナルカラータイプ○○ってどんな人ですか?」「パーソナルカラータイプ○○の人にはどんな特徴がありますか?」というようなもの。

今までのパーソナルカラーの考え方「その人が持っている色と似た感じの色が似合う」で言えば、(ややおおざっぱな表現ですが)

 

・春タイプの人の特徴→肌や髪の色、瞳の色がイエローベースで明るい、色白。

 日焼けしにくい。透明感があってつややかな肌。キュートな印象。

・夏タイプの人の特徴→肌や髪の色、瞳の色がブルーベースで明るい、色白。

 日焼けしにくい。ソフトでマットな肌。エレガントな印象。

・秋タイプの人の特徴→肌や髪の色、瞳の色がイエローベースで暗め、濃いめ。

 日焼けしやすい。マットで血色のない肌。落ち着いた印象。

・冬タイプの人の特徴→肌や髪の色、瞳の色がブルーベースで暗め、濃いめ。

 日焼けしやすい。ツヤ感のある血色のない肌。シャープな印象。

↑と、いうことになり、これは、

それぞれのタイプに似合う色は「その人がもともと持っている要素をより強調する色」だということになります。

 

・肌色が明るい人はより明るく、暗い人はより暗く。

・肌がマットな人はよりマットに、肌にツヤ感がある人はよりつややかに。

・肌がイエローベースの人は、より黄みを強調し、

 ブルーベースの肌色の人は、より青みを強調する。

これまでのパーソナルカラーでは

「その人がもともと持っている持ち味を強調する色が似合う色」という考え方が主流でしたが、この考え方が今の私たちにもそのまま当てはまるでしょうか?

 

わたしが考える「パーソナルカラータイプ○○な人の特徴」は

 

spring_vivid春・スプリング:あざやかな色が似合う人

・肌にハリ感を出すといい方

・イエローベースの色で顔色を血色良くするのがいい方

・あざやかな色で顔をはっきりさせるといい方

・肌をつややかに見せるといい方

 

 

 

spring_light

春・スプリング:パステル系の色が似合う人

・肌を明るく白く見せるといい方

・肌に透明感を出すといい方

・肌に少し黄みをのせたほうがいい方

・顔周りを明るくやわらかく見せるといい方

 

 

 

 

 

summer_clear

夏・サマー:にごりのない色が似合う人 

・肌を明るく白く見せるといい方

・肌に青みをのせるといい方

・顔周りをすっきり見せるといい方

・顔周りを明るくやわらかく見せるといい方

 

 

 

summer_soft

夏・サマー:にごりのあるソフトな色が似合う人 

・肌を明るく白く見せるといい方

・肌のテカリを抑えマットな質感を出すといい方

・肌に少し青みをのせたほうがいい方

・顔の色味を抑えるといい方

 

 

 

 

 

autumn_deep

秋・オータム:あざやかめの色が似合う人 

・肌に黄みを足すといい方

・肌や顔のパーツの色味を濃く強調するといい方

・色の効果で顔をはっきり見せるといい方

・肌にハリ感を出すといい方

 

 

 

autumn_soft

秋・オータム:にごりのあるソフトな色が似合う人 

・肌に少し黄みをのせたほうがいい方

・肌のテカリを抑えマットな質感を出すといい方

・顔の印象をソフトにぼかすといい方

・顔をふっくらさせ、輪郭を強調しないのがいい方

 

 

 

 

 

winter_vivid

冬・ウインター:あざやかな色が似合う人 

・肌にハリ感を出すといい方

・ブルーベースの色で印象をシャープにするのがいい方

・あざやかな色で顔をはっきりさせるといい方

・肌をつややかに見せるといい方

 

 

 

winter_teisaido

冬・ウインター:低彩度でコントラスト感のある色が似合う人 

・明るい色で肌を明るく白く見せるといい方

・または、逆に暗い色で顔を引き締めるといい方

・顔の色味を抑え、陰影を強調したい方

・肌の透明感を強調するといい方

 

 

 

上記はやや大雑把な表現ではありますが、「特徴」となるのは、こういうことだと思います。見た目こういう人がこのタイプ、というものではないとわたしは考えています。

「パーソナルカラーを知る」ということは、タイプを知ることが重要なのではなく、その時々の「見せたい」「見られたい」印象にあわせて、色を使いこなせるようになる、ということが重要です。

言い換えれば、「肌を明るく見せるには…」「顔をはっきり見せたいときは…」という「見せたい印象」に対して、その効果のある色を顔周りに使えばいいということです。

もちろん顔を明るくする色の中でも、どのくらいの明るさがその人にふさわしいか、という度合いは人それぞれですが、パーソナルカラーというものは、タイプや診断結果を知ってそこで満足するものではなく、色の効果を正しく知って、より多くの色を楽しむものとして活用していただきたいのです。

 

また、以前このサイト内のコラムで書いた記事ですが…

 

色のイメージ、印象は日々アップデートされています。例えばここしばらく注目されているカラーの1つに「ブルー系」特に「ネイビー」が挙げられます。

 

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「信頼感」「落ち着き」「フォーマル」な印象のネイビーも、そのイメージはより表情豊かになっています。

スポーティーなネイビー、セクシーなネイビー、ゴージャスなネイビー、カジュアルなネイビー、攻撃的なネイビー…。

今までと違う魅力を感じるネイビーだからこそ、これだけ注目が集まっているのかも知れません。

同じくホワイトも今まで以上に色んなイメージを受け取ることができる色として、その新鮮な魅力に人気が集まっているのでしょう。

ファッションのスタイルも「ミックス」と言われて久しいですが、今までの印象と真逆だったり、相反するものがキーワードになっているのも今の特徴のひとつだと言えます。

例えばパーソナルカラーに基づいたイメージもそう。すべてがすべて「パーソナルカラーの何タイプ」にまとめると、確かに色にまとまり感はあるかもしれないけれど「おしゃれ」なのかどうかは疑問です。

現に悲しいかな、「パーソナルカラリストにおしゃれな人は少ない」とよく言われます。(涙)

色を合わせすぎるのは、過去は良かったかも知れませんが、今の「おしゃれ」からはすこしズレているのかも知れません。

例えば、簡単なハズし方として、「元気、明るい、キュート」な「スプリング」のイメージに、クロスするイメージの大人っぽく、クールでカッコイイ「ウインター」の色や要素を足してみたり、落ち着きと暖かみ、渋みのある「オータム」に、エレガント、やわらかさのある「サマー」の色や要素を足してみたり…。

 

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以前はパーソナルカラーに基づいてコーディネートした、わかりやすい色の組み合わせがいいとされていたかも知れませんが、ファッションのスタイルやトレンドがこれだけ多様化、多彩化した今は、揃えすぎると「ダサ」くなることもしばしば。

ファッションやインテリア、ヘアメイク、ネイル…あらゆるデザインの現場で「ミックススタイル」が主流となっているように、パーソナルカラーも揃えすぎるのではなく、少し外したり、相反するものと組み合わせるのがおしゃれだと思います。

「パーソナルカラー=似合う色」や「タイプ」に固執せず、「好みや気分に合わせて色を使いこなすこと=今の時代のパーソナルカラー」と理解すれば、もっと色を楽しんだり、仕事に活かしたりすることができます!

 

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