今、あなたが気になる色は?
人間は700万色から1,000万色の色を見極めることができると言われていますが、では今、あなたが気になる色はどんな色ですか?
先日、ある取引先の女性とお話ししていた際、こんな質問をいただきました。
「好きな色、気になる色にはどんな意味があるのでしょうか?」
わたしはカラーセラピーや色彩心理の専門家ではありませんが、自分の体感として
「人は自分に満ち足りているもの、もしくは足りないものを色として求める」
という傾向があるように感じます。
例えば、エネルギーに満ち溢れ、やる気がみなぎっている時に「赤」という色を求めたり、逆にエネルギーが足りない、最近お肉を食べていない、パワーが欲しいと言った時に「赤」が気になったり、というように。
この方は「紫」が昔からお好きだそうで、淡い色から濃い色まで、紫色のものがよく目につくと言われていました。
紫は「赤」と「青」を混ぜた色。情熱的な暖色の赤が持つエネルギッシュな一面と、冷静で落ち着いた寒色の青が持つイメージの、両面をあわせ持つ色。
昔から「高貴な色」とされるように、暖色が持つ「前に飛び出るような」イメージと、寒色が持つ「後ろに下がったような」イメージの2つの色を混ぜた色であることから、手に届きそうで届かなくて距離感のつかみにくい、ミステリアスで複雑な色とも言われています。
紫というと「スピリチュアル」という言葉も連想される色。紫が気になる時は、少し精神面で疲れがあったり、癒しを求めていたり、もしくは逆に、人に対して癒してあげたい、奉仕したいという気持ちの表れかもしれません。
こうして日々気になる色をチェックして、自分がどんな状態か、どんな気持ちであるのかを知り、セルフヒーリングするのも面白いですよ。
ファッションの色と同じく、カラーセラピーも、選んだ色の答えはひとつではありません。お遊び的に「この色が好きな人はこんな人」と、楽しむのもいいですが、詳しく知りたい方は専門家のもとを訪れてみるのもいいでしょう。
また、気になる色、好きな色がその時々によって変わるのは、自分の内面的なものだけではなく、外的要素によることもよくあります。
例えばわたしはもともとキミドリ〜グリーン系の色が好きなのですが、
今、気になるのは赤〜オレンジの暖色系の色です。
これは、今年のトレンドカラーのひとつである「マルサラ」という色を意識して見ていた、ということもあるでしょうし、
コレクションで気になる「赤」がたくさん目についた、というのも一因だと思います。
早速こんな↑くすんだ赤のジャケットも手に入れました。今、お気に入りの1枚です。
トレンドカラーのように情報としてたくさん見るうちに、いつも気にしていなかった色が気になったり、好きになったりすることもあります。
なので、「ファッション」「ヘアメイク」「ネイル」などの色を商品として扱う企業、ショップは、「何色を流行らせたいのか」「何色を売りたいのか」「どんな配色をおすすめしたいのか」を明確に、情報発信することがとても大切です。
外的なトレンドカラーの情報収集ももちろん大切ですが、今後はその情報にふりまわされることなく、自社で「ストーリーを持った色提案」をするべきだと思います。
もちろんそこには、単に「流行らせたい」、単に「売りたい」ではなく、「なぜ今この色なのか」というものが必要ですが。
話が長くなってしまいましたが、冒頭で「人間は700万色から1,000万色の色を見極めることができると言われている」と書きましたが、ネットで見かけたこんな記事があるのでご紹介します。
全部で何色ありますか?4人に1人が見分けられるカラーテストが話題!
下のグラデーション、何色が見えますか?ちなみにわたしはざざっと見て37色見えました。
全部見えた人は4色型色覚と書かれていますが、それはどうなんでしょう?(笑)
答えもこちらのサイトにありますので、ぜひどうぞ。