3月に入り、ようやく春らしさを感じるようになりましたが、ネットでは秋冬のコレクション情報で賑わっています。

春夏のトレンドカラーについてはこちらでもいくつか記事を書いていますが

コラム「2015SS 気になるトレンドカラーは?」バックナンバーはこちら↓

2015SS 気になるトレンドカラー01

2015SS 気になるトレンドカラー02:PANTONEのトレンドカラーをチェック

2015SS 気になるトレンドカラー03:気になるブルー

2015SS 気になるトレンドカラー04:シルバー?アルミニウム?

2015SS 気になるトレンドカラー05:ビジュアルでチェック!

2015SS 気になるトレンドカラー06:デニム!Denim!デニム!

今日は今年の秋冬のトレンドカラーについてチェックしてみます。

と、その前にトレンドカラーがどのようにして決められるのか、ご存じの方も多いでしょうが、まずこのことについてご紹介します。

 

トレンドカラーは2年前に決定されている

「トレンドカラー=流行色」とひとことで言っても、その色を決める機関、団体は世界にいくつかあり、その原点は「インターカラー」という組織が中心となっています。

「インターカラー」は1963年に発足した、国際間で流行色を選定する機関のひとつで、2015年1月現在世界の15カ国が加盟しています。

加盟国は、イギリス / イタリア / 韓国 / スイス / スペイン /タイ / 中国 / ドイツ / トルコ / 日本 / ハンガリー / フィンランド / フランス / ポルトガル /アメリカで、以前はヨーロッパを中心とした国で構成され、今までアメリカは未加入でしたが最近になって加入したようです。

この「インターカラー」が実シーズンの約2年前にトレンドカラーを選定し、加盟国はその情報をもとに各国でのトレンドカラー情報をまとめ、それぞれが発信しています。

日本には、JAFCA(ジャフカ・日本流行色協会)という流行色を扱う団体があり、その中に「インターカラー日本委員会」が組織され、インターカラーとの情報共有、日本提案色の選定を行っています。

例えば、2年前に「インターカラー」で選定された2015年秋冬のトレンドカラーがこちらです。(インターカラーのサイトより引用)

Intercolor_colour_range_autumn_winter_2015_2016

Intercolor_colour_range_autumn_winter_2015_2016@INTERCOLOR

色だけではなく、布地サンプルとともに表現されています。

この情報を受けて、JAFCA(ジャフカ・日本流行色協会)は実シーズンの約1年半前に「日本のトレンドカラー」を発表します。

「インターカラー」JAFCA(ジャフカ・日本流行色協会)も、その情報は広く一般向けに発信される物ではなく、ファッションやそれにかかわる会員向け、業界向けの情報発信をしています。

消費者として、この「トレンドカラー」の受け取るのは、「雑誌」や「ネット」という媒体が中心でしょう。

雑誌やネットを通じて、各ブランドが提案するシーズンカラーから、スタイリストやファッションリーダーと言われるタレントさんやブロガーなどからトレンドの情報を得ている方が多いと思います。

その他にも、春と夏に開催される「コレクション」ファッションショーも、今はリアルタイムでネット配信されることが多いため、最新の情報、映像をダイレクトに見ることもできます。

まだネットが普及していなかった頃は、欧米からの情報にもタイムラグがありましたが、今は海外であってもネットを通じて同じタイミングで情報を受け取ることができるようになりました。

また、トレンドカラーそのものも年々多様化、多面化しており、昔のように右向け右的に誰もが同じ色に飛びつく時代でもなくなりました。

 

トレンドカラーは仕掛けられたもの?

トレンドカラーの成り立ちの話をすると「それって仕掛けられたもの?作られたもの?」と聞かれることがよくあります。

ご紹介したように、トレンドカラーは「仕掛けられたもの」「作られたもの」であるのは確かです。

消費者として「人が流行らせたいと思って作ったものに乗っかかるのはいやだ」という考え方ももちろん理解できます。

ただ、その情報が今こうして多様化し、情報源も多岐にわたるからこそ、私たちは多くの選択肢を持つことができます。

また、ものを作る、売る立場の企業目線で考えれば、誰もが情報を発信できるようになった今、自社のトレンドカラーをまとめ、世の中に広めることも可能です。いえ、可能と言うよりも色を扱う企業はぜひ取り組むべきだと思っています。

関連記事↓

コラム:自社のトレンドカラーを発信しよう!

コラム:「何色が売れるのか」ではなく「何色を売りたいのか」という視点

トレンドカラーを仕掛けるのは流行色の協会や団体だけでなく、今後は色を扱う企業、色を大切にものづくりをする企業それぞれが、独自の情報を発信するようになるでしょう。

 

2015AWのトレンドカラーは?

トレンドカラーの成り立ちについて、簡単にまとめましたが、続いて実際に今年の秋冬のトレンドカラーをチェックしてみましょう。

先ほど「インターカラー」のカラーパレットをご覧いただきましたが、今度はアメリカの企業「PANTONE」が提案する2015AWのカラーを見てみます。

「PANTONE」とは、もともと色見本を作る会社として1962年に立ち上がり、今も色見本帳の製作はもちろん、色をテーマにした商品のプロデュースや、カラーマネジメントシステムなども開発している企業です。

「PANTONE」のサイトを見ると今年の秋冬のTOP10カラーが紹介されています。(画像は「PANTONE」のサイトより引用)

PANTONE® FASHION COLOR REPORT FALL 2014 FASHION COLOR REPORT FALL 2014

PANTONE® FASHION COLOR REPORT FALL 2014 FASHION COLOR REPORT FALL 2014

pantone

81ページにわたる詳しいカラーレポートはサイトからダウンロードできますのでぜひどうぞ。 

定番の「秋冬シーズンらしい重めの色」もありますが、軽い色、明るめの色も目につきます。コレクションの画像なども目を通すとブルーグリーンや暖色系の鮮やかな色も今年の特徴のように思います。

トレンドカラーも気になりますが、ファッションはもちろん「色」だけではありません。

次回はコレクションで見られた「カラー」と「スタイル」にも目を向けてみます。

 

トレンドカラー講習やカラーに関する研修をお考えの方へ

banner_r

 

自社のトレンドカラーを発信したいとお考えの方もぜひお問い合わせください

toiawase_banner